林を抜けて
尚絅学院大学からドングリ林の斜面をぬけると附属幼稚園のひろい園庭に降り立ちます。
時にカモシカも訪れる木漏れ日の小道から私が指笛をピッピーと鳴らします。
園庭を走り回っている園児たちが「ピッピえんちょう」と、駆け寄ってきます。林は植物と昆虫の宝庫、花を髪に挿し、虫と対話して子ども達は園が引けても遊び回っています。
発見と感動から成長をはぐくむ
野の花の花弁に波打つ模様を見つけたり、みんなで蟻の行列が昆虫を運び込む巣穴を探し出します。その一つ一つに教師が寄り添い、感動を共有しながら、発見からの学びを育て、なかま作りをうながします。月一回のおやつ作りも園児一人一人の意見を元に話し合いを通して作り上げます。食べものアレルギーのお友だちのことも自分たちのこととして工夫する優しさが育っていきます。
豊富なスタッフと高い専門性
大学の附属幼稚園としてスタッフは絶えずその専門性を豊かにしています。子ども学科の学生が工作あそびや演奏会に訪れ、健康栄養学科の学生が時においしいおやつを作ります。音楽の教授が学生管弦楽団をつれて来たり、保護者の皆さんと合唱部を作って歌います。その上、こま廻し名人が、またギター名人がやってきます。保護者の要望があれば発達障がいの専門家が相談に来てくれます。
ひかりの子
かれんな花も水をやり陽の光に当てなければ花も咲かず、実も結びません。驚くほどの能力をうちに秘めた子どもたちがひかりはなつ子に育つには、溢れるほどの想いを子どもに注がねばなりません。しょうけい幼稚園はキリスト教の精神を柱に、家族や地域のみなさんと一丸となって子どもの成長を支えたいと願っています。
園長 岩倉 政城
●岩倉政城プロフィール
尚絅学院大学子ども学科教授。前東北大学助教授・歯学博士。名取市子育てサポートセンター委員。主な著書「五感ではぐくむ子どものこころ」、「指しゃぶりにはわけがある」、「口を通した子どもの発達」、「口から見た子育て」。共著「シートブック精神保健」、「今日の治療方針」、「『お母さんと赤ちゃん』食事と母乳のいい関係」。主な論文「口臭の臨床とその心理学的アプローチ」、「子どもと保護者に寄り添う保育-子育てが楽しくなる園に、国に-」等。現在文学科学省科学研究費による「乳幼児虐待防止」について研究。

